2018.02.16 Friday

【現行品との比較】Hans J. Wegner / The chair. JH-503 / Johannes Hansen

 

Wegner-The-chair-JH503-01.jpg

■Hans J. Wegner / The chair. JH-503 / Johannes Hansen

 

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プロポーションが美しい、ウェグナー最高傑作のひとつ

 

1949年に発表され、アメリカ大統領のジョン・F・ケネディとリチャード・ニクソンの討論会で使用されたことで

世界的に有名になったザ・チェア。

ウェグナーの作品の中でも全体的なフォルムの美しさ、座り心地、貫を使わない脚部、

ジョイント部分を見せるフィンガージョイントなどあらゆる点において完成度の高い作品です。

 

当時ヨハネスハンセンで生産がされておりましたが、現在ではPPモブラ―により生産が続けられております。

現行品とヴィンテージモデルではほんの僅かですが細部が異なります。

(以下引用記事:ビンテージ家具の魅力について【その2】

 

 

まず前脚と笠木の接合部の形状、大きさが異なります。

ヴィンテージモデルの方が脚の直径も小さくよりシャープです。
このシャープなフォルムが曲線を際立たせます。数ミリの違いですが、

現物を比較すると全く違った印象です。

 

ザチェアーが誕生した当初は現行品よりもシャープなフォルムで製造がされていましたが、

耐久性を考慮し現在のフォルムとなっています。

 

​​2.jpg

■左)Hans J. Wegner / The chair. JH-503 / Johannes Hansen(ヴィンテージモデル)

■右)Hans J. Wegner / The chair. PP-503 / PP mobler(現行モデル)

 

 

そして人間の爪のような綺麗なデザインを持ったフィンガージョイントですが、
ヴィンテージモデルのジョイントが耐久性は劣る(欠けやすい)為、

現在は欠けにくく丈夫なフォルムとなっています。

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■左)Hans J. Wegner / The chair. JH-503 / Johannes Hansen(ヴィンテージモデル)
■右)Hans J. Wegner / The chair. PP-503 / PP mobler(現行モデル)


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■Wegner / JH-503 / Johannes Hansen 初期モデル

 

時代の背景・需要に応じてデザインは変化します。

生産者側はより長く愛用できる作品造りを目指す為、

消費者から寄せられた問題点を改善しマイナーチェンジを行います。

 

しかし、耐久性についてどのレベルまで考慮・改善をするのかなどの判断が難しいところです。
過剰に耐久性を持たせることはデザイナーが目指すディテールを損なう恐れがあります。

 

1950年代初期に製造された作品が半世紀経った現在でも普段使いできるコンディションで残っています。
無理な使い方や粗末な使い方をしないで、都度適当なメンテナンスを行うことができれば

当時の初期モデルでも半世紀の年月を耐えうる構造・デザインとなっています。

 

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